✍ しょくばログ編集部(中の人) | 2026-07-01 更新
会社が実在するか確認する方法 — 法人番号で“一発”、活動中かは別で見る

「内定が出たのに、その会社をネットで調べても全然出てこない」——こういう相談、本当によく聞きます。
しょくばログという会社データベースを運営していると、毎日いろんな会社の登記や求人を眺めることになります。そこで痛感するのは、「会社名がそれっぽい=信用できる」ではまったくないということ。会社名なんて、極端な話、誰でも好きに付けられますからね。
で、先に結論を言ってしまうと、会社を確かめるときは ①ちゃんと実在するか と ②今も動いているか を分けて見る。これだけで、あやしい話の大半は入口で弾けます。順番にいきます。

まず「実在するか」。ここは法人番号でほぼ一発

日本の会社(法人)は、設立のときに必ず登記されて、法人番号(13桁)・会社名・本店所在地が公開されています。なので私は、気になる会社があったらまず 国税庁の「法人番号公表サイト」 で名前を打ちます。ここに、聞いている会社名・所在地どおりに出てくるか。これが最初の関門です。無料です。
もう一段見たいときは gBizINFO(経済産業省)。法人番号にひもづいた事業内容や許認可が分かるので、「名前はあるけど中身は?」の補強になります。役員や資本金まで正確に押さえたいなら登記情報(こちらは有料)。
どこで何が分かるかを整理すると、こうです。
- 国税庁 法人番号公表サイト(無料)… 会社の実在・名称・所在地
- gBizINFO(経済産業省)(無料)… 事業内容・許認可・補助金
- 登記情報提供サービス(有料)… 役員・資本金・設立年月日
- しょくばログ(無料)… 上記に加えて、求人・クチコミも1社1ページで
会社名から法人番号を引く具体的な手順は会社名から法人番号を調べる方法にまとめました。
正直なところ、ここで名前や所在地どおりに出てこなかったら、その時点でかなり警戒します。 「設立したばかりでまだ載ってなくて」と言われることもありますが、それなら確認の手段を相手に示してもらえばいい話です。
ただし「登記がある=安全」ではない。ここ、勘違いしがち

登記が残っていても、もう営業していない会社なんていくらでもあります。だから②の「活動しているか」は別で見ます。私がチェックするのはこのあたり。
- 公式サイトやSNSが、ちゃんと最近動いているか(何年も更新が止まっていないか)
- 求人を出しているか。採用してる会社は、少なくとも事業が動いている証拠のひとつです(求人の中身の読み方は求人票の見方に)
- 連絡してレスポンスがあるか。連絡先が会社のドメインか、それとも個人の携帯やフリーメールだけか
- 地図でその住所を見てみる。事業所として不自然じゃないか
データをたくさん見ていて個人的にいちばん引っかかるのが、短期間で代表者や所在地がコロコロ変わっている会社。これ自体が違法なわけではないですが、まっとうな商売をしていれば普通そう何度も変わりません。ひとつの“におい”として覚えておくといいです。
あやしいと感じたとき、私が実際に見る順番
難しく考えず、上から順にいけば5分で終わります。
- 国税庁で実在を確認
- gBizINFO で事業の実態を確認
- 地図で所在地を確認
- 公式サイト・求人の鮮度を確認
- 最後にクチコミで実態を補強(主観が混じるので複数を見比べる。詳しくは会社の評判・口コミの調べ方)
「これは黄色信号」だと思っているサイン

ひとつでもピンと来なくて、複数当てはまるなら、いったん立ち止まったほうがいいです。
- 連絡先が個人の携帯番号やフリーメールだけ
- 「今すぐ」「本日中に」と、入金や個人情報の提出を急かしてくる
- 公式サイトが無い、あっても何年も止まっている
- 事業内容の説明がふわっとしていて、実態が見えない
- 報酬や条件の話ばかりで、会社の素性を聞くと話をそらす
労働環境そのものが心配ならブラック企業の見分け方、お金が動く取引なら取引先の信用を調べる方法もどうぞ。
ケース別:どこまでやれば十分?

- 採用に応募する前:実在+活動+クチコミで、まず十分です。
- 新しく取引を始める前:金額が大きいなら、登記情報や信用調査まで踏み込む価値あり。
- 副業・業務委託を受ける前:実在の確認と、連絡先・条件を書面に残すことを特に重視。
よくある質問
検索しても出てこない=実在しない会社ですか?
そうとも限りません。設立直後で反映が遅れていたり、正式名称(「株式会社」の位置や旧字体)が違っていたりするだけのこともあります。所在地や代表者名でも探して、それでも一切たどれないなら要注意、という温度感です。
登記されていれば安心していいですか?
これは「いいえ」とはっきり言えます。登記は「法人として存在する」だけの話で、今も元気に営業しているかは別問題。必ず②の活動チェックまでやってください。
倒産しそうかどうかまで分かりますか?
公開情報だけで断定はできません。ただ、長く音信不通・サイトや求人が止まったまま・支払い遅延の噂、あたりは兆候になります。大きな取引なら専門の信用調査も検討を。
まとめ
会社の確認は、実在(法人番号・登記)→ 活動(サイト・求人・連絡)→ 評判 の順で、ほぼ無料でいけます。難しくないので、応募や取引の前にぜひ。
ちなみにしょくばログは、まさにこの「最初の確認」を1か所で済ませるために作っています。国税庁の公開データ(登記情報)をもとに、全国の会社を1社1ページにまとめていて、会社情報・所在地・業種に加えて、求人やクチコミも同じページで見られます。気になる会社があったら会社名で検索してみてください。
※この記事は一般的な情報で、個別の与信・法務判断ではありません。大きな契約は専門家にも相談を。